2011年4月26日火曜日

マンスリーダンスセッション



東日本大震災から40日あまり、途方もないエネルギーの地震、津波、今尚、収まらぬ原発事故。こちら関西は、ほとんど揺れを感じませんでしたが、なにか、私達の生き方そのものが揺すぶられているようにも感じます。


さて、その様な折ですが、5月から毎第一土曜日にスペースALS-Dにてダンスセッションを始めます。
2008年からスペースをオープンして、私自身は日々の稽古の場として使用してきましたが、いわゆる、舞台活動からは、少し離れていました。
しかし、私自身のからだも、このスペースもより開いていきたいと思い始めています。
このダンスセッションは、踊りを見るのも、音楽を聴くのも、自分自身が踊るのもどんな参加も自由な場です。
その中で30分程の即興ソロダンスタイムを私が、音の構成をDJの草分け的存在で、ALS-Dにてヘルパーで働いている白石哲氏がいたします。
この場を私達は、リーラと名づけました。リーラというのは、「神々の遊戯」という意味ですが、なにか、真剣さを伴なう遊びの場をイメージしています。
私達自身や他者、音、空間、身体とまったく新しく出会っていくような、そんな場であればと願っています。
こう言うと、少し敷居が高く感じられるかもしれませんが、気軽で、身の軽い場を作っていくつもりです。
これから、毎月いたしますので、時間の会うときにでもきて頂ければ幸いです。

由良部正美




マンスリーダンスセッション


みる・きく・おどる どんな参加も自由な毎月第一土曜日のリーラ
第1回 5月7日
時間 午後4時〜6時
料金 予約1500円 当日2000円
場所 スペースALS-D 京都市北区紫野南舟岡町38-23
予約 yurayura5@nike.eonet.ne.jp  090-5155-3543 由良部


DJ
白石哲
80年代後半から原宿モンクベリーズ、CLUBD、第三倉庫等でDJ をする傍ら初期の東京コレクションや原宿コレクション等数々のファッションショーの選曲を手掛け関西に拠点を移してからもDJをする傍らハコのプロデュースやレーベルを手掛けた。そして由良部氏との出会い、甲谷さんとの生活、ALSーDでの舞踏家、演出家の方々からの日々の刺激と共に由良部氏のちょっとした提案から自分も原点にかえってみて楽しく広がりちょっとした味付けになれればと此処ALSーDでの面白い試み!!今回音の直感を楽しみながら皆さんで実験しましょう  それは前衛的であり伝統的でもあり パーカッシブなアフロやJazzが人の揺さぶりであり 能やヨガは張り詰めた指先まで静寂にさせてくれるように 音の流れの中で自由な 動きをしてみましょう。予期せぬ動きがあるように 予期せぬ音やリズムが展開していく中で息づくカラダはきっと楽しく いつもとは違った時間が味わえると思います。






ソロダンスタイム
由良部正美
1982年、舞踏グループ東方夜総会を退会後、ソロダンサー、振付け・演出家として活動を始める。たくさんのダンス作品、コラボレーション作品を発表。2000年ヨーロッパ最大といわれるリヨン・ビエンナーレ・ダンスフェスティバルのオープニングに招待されたのはじめ、メルボルン・ダンスフェスティバル(2002年)、韓国のテジュンとテグでのダンスフェスティバル(2005年)、ポルトガルのSUL-Xダンスフェスティバル(2006年)等海外での招待公演も数多い。又、又舞踏の黎明期を築いてきた笠井叡氏、大野慶人氏を2005年、2006年と招き、ワークショップ・トークセッション・パフォーマンスが一体となった「身体の裏側㈵」「身体の裏側㈼」を企画。古典の新芽シリーズでの文楽・義太夫との共演等その活動は幅広い。又長年舞踏クラスやワークショップを行いながら、他の身体技法や身体観との相対化の中で、新たな舞踏の血脈を辿っている。2008年7月から、京都の西陣にてスペースALS−Dを始動、新たな展開を迎えている。

スペースALS-D
スペースALS-Dは、神経難病ALS(筋萎縮性即索硬化症)患者の甲谷匡賛氏の住居に併設されたスペースです。長年病院を転々とせざるえない生活からエクソダス。たくさんの友人、知人がヘルパーになり、24時間体制で、独居生活を実現。とかく閉じてしまいがちの難病生活を地域へ、表現へと開放する。スペースは京都工芸繊維大学の阪田研の学生、OB・ボランティアによって、全面改築され、グッドデザイン賞を受賞する。