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2013年3月9日土曜日

3月マンスリーダンスセッション


先月のリーラは、当然の中止報告で、大変失礼いたしました。
実は、先月の16日に父が他界いたしました。
父は、川崎に住んでいて、去年、膵臓癌であることが、わかってから、何回か京都と川崎を往復し、今年になってから、多くの病床の日々を見守る事ができました。
父の死への過程を共に過ごせた事は、私にとって、とても幸運なことでした。
父の死をこのような言い方は適当ではないかも知れませんが、嘘偽りのない舞踏を見たような感じです。
その事は、又、ブログにでも詳しく書こうかと思っていますが、私にとって、本当に特別な時間でした。
 
それにしても、葬儀というのは、やはり、特別な空間ですね。
すべての人や、思いが、その故人に集まるのですが、その人は、どこにもいない。
当たり前の事ですが、この、不在、空白の力というものを、まざまざと感じました。
私達、1人1人が持っている、この不在感、空白感のようなものが、人を人たらしめている源のような、人の創造力の源泉のような、
人の感情に奥行きを与え、又、悲しみを慈悲に帰る力のようにも感じました。
 
父の葬儀は、父が宗教的葬儀を嫌い、父が応援していたクラシックのピアニストの音楽葬でした。
その、ピアニストの方が、式前の音合わせに、リチャード・クレイダーマンの渚のアデレーヌの旋律が流れた時でした。
そこに居た親族、関係者は、皆、私も含め、魔法に打たれたように、涙がどっと溢れてきたのでした。
すべての人の思いが、その鍵盤の旋律をきっかけに、私たちの心にある空白にどっと流れたのでした。
 
私たちの誰もが、この私達の肉体がいつかなくなるのを知っています。この私達にある、空白感のようなものから、逃げず、理解していくのが、
私達、1人1人の「生という舞踏」なのだとあらためて思いました。
 
由良部正美
 
-3月のマンスリーダンスセッション-
みる・きく・おどる どんな参加も自由な毎月10日のリーラ
 
3月10日(日)17時30~19時30
ソロダンスタイム 由良部正美
*今回、残念ながら、DJの白石さんは参加できません。かわりと言うわけではないのですが、ベルギーから来日中の、コレット・ハッチャ-ドさんという、
衣装デザイナーの着物をベースにした衣装で、ソロダンスを踊る予定です。ご期待下さい。
 
料金 予約1500円 当日2000円
場所 スペースALS-D 京都市北区紫野南舟岡町38-23
  15名ほどの定員です。なるべく早くご予約下さい。
 
ー由良部正美の舞踏クラス-
現在、毎週月、金、午後6時半~9時半までクラスをしています。
しかし、これは、一年以上の長期の参加者の為のものですので、もし、試しにクラスに参加希望の方は、
八咲舞遊館で、第二、第四火曜日の6時半~8時半で、やっていますので、そちらの方に是非参加下さい。

2012年12月8日土曜日

12月マンスリーダンスセッション


12月のマンスリーダンスセッションは、明後日の月曜日です。
早、師走ですね。マンスリーダンスセッションも今年最後。おかげ様で、今年も毎月欠かさず続ける事ができました。
先月のリーラは、DJの白石さんがお休みで、私がDJの真似事のような事をし、最後のソロも
、司法研修に鹿児島にしばらく居を移すということなので、踊る弁護士を目指す、和田浩さんに踊ってもらいました。
踊る弁護士、踊る裁判官、踊る医者、踊る先生、踊る大工さん、踊る・・・・。
皆が踊るようになれば、世界は少し変わるかな?
「すべての農業労働を舞踊の域まで高めよ。」といったのは、宮澤賢治ですが、その様な時が来るのでしょうか。
でも、それは、未来に対する願望、夢想ではないのでしょうね。むしろ、いま・ここに生きる事なのでしょうね。
からだには、いま・ここしかないのですから。
どうぞ、お気軽にいらしてください。
由良部正美
—マンスリーダンスセッション—
みる・きく・おどる どんな参加も自由な毎月10日のリーラ
DJ 白石哲
ソロダンスタイム 由良部正美

11月10日(土) 17時30分〜19時30分
料金 予約1500円 当日2000円
場所 スペースALS-D 京都市北区紫野南舟岡町38−23
予約 
yurayura5@nike.eonet.ne.jp  090-5155-3543 由良部
  15名ほどの定員です。なるべく早くご予約下さい。

2012年11月8日木曜日

11月マンスリーダンスセッション


11月のマンスリーダンスセッションは明後日の土曜日です。
BCCにて送信しています。ご不要の方は、お手数ですが、お知らせ下さい。
昨日は立冬でしたね。肌寒くなってきました。皆様も冬支度終えた頃でしょうか。
さて、今回のリーラは、DJの白石哲氏がどうしても他の用事で、参加できなくなりそうです。
白石氏の音を楽しみにしている方も多いと思いますが、音がない事で、より、身体や場の気配に注意深くなれるかもしれません。
ところで、先月のリーラの後、実は私は目眩を起こし倒れてしまいました。
一瞬脳の異常かと思って、焦りましたが、病院で見て貰い、内耳の機能が弱ったためといわれました。
このような目眩は初めてで、目眩というのは、大きな不安感を伴なうものです。
吐き気と共に、何かモニター越しに外界とつながれているような感じで、そのチューニングが合わなくなり、外界から取り残されていく感じです。
しかし、改めて、人の平行感覚は、総合的な感覚だと気づきました。視覚、聴覚、筋肉、骨、触感等の微妙に統合されてその感覚が保たれいる。
それが、ほんの少し不安定になるだけで、普段当たり前にそこにあると感じている外界とのつながりも不安定なものになってしまう。
しかし、逆に本当にからだの叡智はすごいものだとも感じ、安定すると、感謝と畏怖のようなものが、湧いてきました。
今は、すっかり良くなって、それ以来一度もそのような目眩はありません。
原因は、大体わかっています。先月のリーラでの私のソロで、過剰に平行感覚を使う動き、特に聴覚を使う動きをしたのが原因だと思います。
イメージとしては遠く惑星の音を聞くように、そして内側では骨の内部の音を聞くような踊りをしたのです。そして又、いわゆる第3の眼といわれている頭部の部分の内的なエネルギーを前後に動かすような踊りもその原因で、少し私のからだの限界を超えて、バランスを失ったのだと思います。
私の踊りにとって、内的なエネルギーを動かすというのはとても大事な事で、それなしには踊りは成り立たないと思っているのですが、それが原因で今までにも違った形で、少しからだに普通ではない異常が起こった事があります。
なにも、恣意的に自らの内的エネルギーを動かさなくても、カラダそのものにある叡智に任せればいいとも思いますが、そのような内的エネルギーの危ういバランスの中で、カラダの中の途方もない叡智に少し触れるような感じがあります。でも焦らないで、ゆっくりその叡智を感じていく事が大切ですね。
由良部正美
—マンスリーダンスセッション—
みる・きく・おどる どんな参加も自由な毎月10日のリーラ
ソロダンスタイム 由良部正美
11月10日(土) 17時30〜19時30
料金 予約1500円 当日2000円
場所 スペースALS-D 京都市北区紫野南舟岡町38−23
予約 yurayura5@nike.eonet.ne.jp  090-5155-3543 由良部
  20名ほどの定員です。なるべく早くご予約下さい。

2012年10月8日月曜日

10月マンスリーダンスセッション


秋も深まって、朝夕は、寒さも感じるようになりましたが皆様、如何お過ごしでしょう。
毎月のマンスリーダンスセッションは、i今まで欠かさず続ける事ができ、私にとって、色々な事がある一年の中で、いいリズムを作り、踊りを見つめなおす大切な機会になっています。
ほとんど制約のない場なので、どうなるのか、どこに向かうのか、何をするのか、どういたらいいのか、どう関係性を作るのか等、不安定に感じる時もありますが、逆にそれがいいのだと思っています。
居心地の悪さ、それも楽しめるような場であればと思っています。
由良部正美
—マンスリーダンスセッション—
みる・きく・おどる どんな参加も自由な毎月10日のリーラ
ソロダンスタイム 由良部正美
DJ 白石哲
10月10日(水) 17時30〜19時30
料金 予約1500円 当日2000円
場所 スペースALS-D 京都市北区紫野南舟岡町38−23
予約 yurayura5@nike.eonet.ne.jp  090-5155-3543 由良部
  20名ほどの定員です。なるべく早くご予約下さい。

2012年9月1日土曜日

9月マンスリーダンスセッション


9月からマンスリーダンスセッションは、毎月10日に変更しました。
早いもので、甲谷さんが独居を始めて5年、スペースALS-Dが始動して、4年以上が経ちました。
準備から始動当初は、かなりきつい日々もありましたが、今では、色々な意味で安定していて、このままヘルパーも高齢化し老老介護になっていくかも!などと、冗談?を言っているくらいです。
私自身の踊りにとっても、甲谷さんと介護に加わりながら、スペースを共有する事は、意味のあることでした。なにか運命的なものさえ感じます。
甲谷さんとは、元気な時、本当に沢山の事、芸術、社会、宗教性、などについて語り合い、学んできました。そして、その中心には、いつもカラダとは?という問いがあったと思います。
私は、その問いに対する、甲谷さんの真剣さ、執拗さに、圧倒されながら、何とか喰らいついていたという感じでしょうか。
その甲谷さんが、今、ほぼ100%随意筋での運動機能全廃の状態でいます。
甲谷さんは、そのような状態でも、だからこそ、カラダとは?という問いに、我と我が身を賭けて入っていっているように思います。
甲谷さんは、発病後、「病気になってからの、気づきは大変多い、元気な頃の数十倍といっても過言ではない」とか。「深刻になるのは間違っている、深刻さと真剣は違う、真剣さにはユーモアがある」などと大変意味深い言葉を残していますが、それらとは別の、一つ私とのある対話を述べたいと思います。
独居生活が始まって、しかしかなり病状が進んできたある日、その頃「きつい、きつい」と訴える事が続いていたので、私は「何がそんなに辛いの、肉体的なこと?精神的なこと?」とあまり意味のない質問に対して、「辛いのではない、私はそのような言葉は使ってこなかったでしょ。」といわれました。—この会話は文字盤で何とか読み取れたものです—
私は、機と気づきました。「確かにそのような言葉は、使ってこなかった。辛い事や悲しい事はあったに違いないが、そのような感情に巻き込まれず、そのような状態でも、意志強く、その中で必死に生きている。まるでそれも恩寵であるかのように。」私は、本当にすごい奴だと思わずにはおられませんでした。
現在、甲谷さんは、ほとんど文字盤での会話ができなくなっています。ある精神的危機の時期も越えて、今とても穏やかになっています。ほとんど悟りを開いたのかと思わせるほどの柔和な笑みを浮かべている時も多いです。今こそ、色々な会話ができればととも思いますが、それは、普通の言葉ではあらわせないものなのかもしれません。
私は私が踊っている舞踏について、「舞踏とは何ですか」と聞かれて、「身体で表現するのが従来の舞踊だとすれば、舞踏はカラダを表現しようとするものだ」と答えています。
カラダとは?という問いに我と我が身で入り、その途方もない景色、繋がり、迷宮を表わしていくものだと。
そのような意味でも、甲谷さんが隣にいて、日々接し、私達の踊りを見てくれる事はとても、意義があります。
甲谷さんから、私が何を学んだか、それを述べるのは、とても難しく、私にとって、宿題です。
しかし、私が真剣に踊りに向き合ってしかできない事だと思っています。
由良部正美
—マンスリーダンスセッション—
みる、きく、おどる、どんな参加も自由な毎月第一土曜日のリーラ
ソロダンスタイム 由良部正美
DJ 白石哲
 
時間 9月10日(月曜日) 午後5時半〜7時半(平日なので、以前と時間が変わっています。)
土曜日には来る事ができないという方も、いらっしゃったので、毎月10日にしました。
料金 予約1500円 当日2000円
場所 スペースALS-D 京都市北区紫野南舟岡町38−23
地図は私のブログを御覧下さい。
予約 yurayura5@nike.eonet.ne.jp  090-5155-3543 由良部
  20名ほどの定員です。なるべく早くご予約下さい。

2012年8月3日金曜日

8月マンスリーダンスセッション


お知らせ遅くなりました。明日の17時からです。


 毎日、体温と変わらぬ猛暑日です。皆様、夏バテされていませんか。
私は、はっきり言ってバテテいます。
身体に熱がこもった感じで、踊りの練習などしていても、エネルギーが周りに放射せず、輪郭がぼやけます。
身体をフロアに投げ出すと、そのまま周りに溶けてしまいそうな感じで、蝉の音、テレビの音、隣の人の声、洗濯機のまわる音、カラスの鳴き声等が前衛的交響楽のように聞かれました。
昨日、琵琶湖の湖岸を車で通りましたが、そんな夏の中でも、田園の緑の瑞瑞しさ、薄青の空の白い雲の輝きには、ハッとさせられました。
あぁ、夏の踊りを踊りたい。オリンピックなどにかまけていないで、あの稲の緑に負けないようなスッキリと立った踊りが踊れたら!蝉のように身体の熱をすっかり入れ替えさせられたら!
遠く遠雷を抱くようにも、様々な夏の記憶を身体に呼び覚ます事ができれば!
明後日のリーラ、会場は空調もなく一台の扇風機のみで、かなり暑くなると思います。私も夏バテしたカラダでのぞみます。皆様もどうか、ありのままのからだでいらしてくれればと思っています。


—マンスリーダンスセッション—
みる、きく、おどる、どんな参加も自由な毎月第一土曜日のリーラ
ソロダンスタイム 由良部正美
DJ 白石哲

時間 8月4日(土曜日)午後5時〜7時(夏時間となり、以前と時間が変わっています。)
料金 予約1500円 当日2000円
場所 スペースALS-D 京都市北区紫野南舟岡町38−23
地図は
http://homepage3.nifty.com/spacealsd/alsmap.pdf
予約 yurayura5@nike.eonet.ne.jp  090-5155-3543 由良部
20名ほどの定員です。なるべく早くご予約下さい

2012年7月7日土曜日

7月マンスリーダンスセッション


7月は10日(火)です。(今月は、第一土曜日から変更になりました。)
改めて振り返る事もないのですが、踊りを始めて、30年以上が経っていますが、実は、10年ほど前から、葬礼の場でのダンスを踊りたいとずっと思っていました。
「送り人」という映画や、「千の風になって」などの歌が流行りましたが、現代にとって、葬儀、葬礼を考える事は、決定的に大事な事なのではないかと、私は思っています。
ある、考古学者、文化人類学の考えでは、人間の発祥の痕跡を、死者を葬る行為に見ています。
死は、私たちにとって、永遠の未知です。死は、私たちの運命で唯一確実なものなのに、どのような知識によってもとらえられた事がありません。
人の「知る」という欲望は果てしなく続きますが、一度もそれは知られたことがありません。
死は、私達にとって、悲しみ、嘆き、恐怖であります。親しい人との永遠の別離の悲しみ、そして、私自身の死の恐怖。
しかし、私達は死を知りません。どうして、知らないことを恐れることできるでしょうか.。
実は、私達は死を恐れているのではなく、未知を恐れているのではないでしょうか。
私は、臆病者で、自分が不治の病に侵されたわけでもないのに、何度も死の恐怖に執りつかれ、夜中に叫び声をあげるほどでした。
何度も何度も、避ける事ができない死の恐怖が襲ってくる事で、その恐怖の源のようなものに触れたように思います。
それは、たとえていえば、真っ暗闇の海原にただ1人取り残され、永遠に浮かんでいるような恐怖です。
海原は、永遠の未知です。
では、この海に浮かんでいるこの私とはなんでしょう。それは、怖がっている私です。自分が永続してほしいと思っている自分。
未知の海原と対立している既知の自分です。
このような、未知に対する恐怖から、大げさですがあるビジョンのようなものが顕れました。
—この真っ暗闇の海原を、肌が黄金色に輝き悠々と泳いでいる人がいる。その表情は定かではないが、太古の人のようにも、はるか未来の人のようにも見える。
その人は、私に何かの合図を送っているようでもあり、まったく私に無関心でもあるようでもある。—
今まで、葬儀、葬礼は、共同体の中の伝統的様式の中で行われてきました。しかしこれだけ、共同体的なものや、伝統的なものが壊れていくと、その実質は空虚なものになりつつあります。
私は、この葬儀、葬礼の中心に、伝統的知識、儀礼ではなく、カラダをおく事ができないかと思っています。
カラダは、私たち1人1人にとって、最も身近なものですが、最も謎なものです。私達は、ふだん、このカラダを既知なものとして扱っていますが、死は、そのカラダが本来の未知のものに
帰るものだとも言えると思います。未知という事は、不可知という事とは微妙に違います。不可知というのは既知と対立しています。未知は、むしろ既知を包み既知をも未知にしてしまうのです。
カラダというものは、本当に不思議です。カラダは宇宙の一点の小さなもののように見えますが、カラダが宇宙をつつんでいるようにも感じます。包まれているものが包んでいるような、そのように、どのような既知のイメージではとらえられないものです。私にとって、舞踏とは、このメビウスの輪のように折りたたまれたカラダを開いていくことです。それは、カラダを既知のものから、未知の壮大で、途方もない風景のようなものに開放する事です。そのような舞踏を踊る為には、技術を超えた技術が必要です。なぜなら、普通技術は、未知なものを既知にしていく運動だからです。。
私にそのような踊りができるのか。葬儀、葬礼の場という厳粛な場で、踊る力があるのか、正直とてもこころもとないです。
しかし、もし私に踊りに対する情熱の尽きることのない源があるとすれば、そこらへんにあると思います。
今「ここにある彼岸・新しい葬礼の舞のために」というDVDを作っています。半分以上を撮り終えたところですが、できあがりましたら、皆様に是非いていただきたいです。
今月のリーラのソロダンスでも、少し披露したいと思っています。



—マンスリーダンスセッション—
みる・きく・おどる どんな参加も自由なリーラ
ソロダンスタイム 由良部正美
DJ 白石哲
時間 午後5時〜7時 (夏時間です)
日  7月10日(火曜日)
料金 予約1500円 当日2000円
場所 スペースALS-D 京都市北区紫野南舟岡町38−23

予約 yurayura5@nike.eonet.ne.jp  090-5155-3543 由良部

2012年4月9日月曜日

4月のマンスリーダンスセッション 特別企画

二日前の竹之内淳志のスペースALS-DでのJINEN舞踏即興公演「千の雫、千の花」
ラスト、オルゴールのような弦楽器の優しい音色の中、裸身が、白い粉をかぶり、飛散させながら、ゆっくりゆっくり、溶暗していく。
我が家の主、甲谷匡賛のからだは硬直をはじめ、車椅子のカタカタという音が、闇に響いていく。
それは、苦痛と快楽、怖れと救いの境目が溶暗していく原初の光景のようにも感じる。
 
実は、この光景を私はガラス扉を閉めたテラス部分から見ていました。
私は、照明のオペをしていたのでした。(いつもは、テラス部分を開け放ち、客席とするのですが、この日は、とても冷えたので、扉を閉め、私1人寒空で、照明のオペをしていたのです)
私は照明のオペに、はまってしまいました。
明かりの角度、光量の微妙な変化で、空間が呼吸しているようにも、存在と非在が呼吸しているようにも感じます。
音や音楽が、宇宙の響き、創造を無限に展開されていく喜びを感じるのに比べ、照明の喜びは、原初の厳粛さのなかに浸る感じがします。
光、闇、存在、見る私という、これ以上削れない宇宙の「いま・ここ」があらわれるような。
 
さて、次の土曜日のマンスリーダンスセッションですが、先の竹之内淳志さんと、その公演で生音を奏でていた小宮広子さん、それと関西のコンテンポラリーの雄のヤザキタケシさんをゲストとして迎えます。それに、いつものように、私と、DJの白石哲が加わります。
今回のマンスリーダンスセッションは、特別企画として、いつものように参加者も踊れる場ではなく、じっくり、2時間鑑賞していただく場にいたします。(適宜。休憩をとります)
生音、DJの音、3人の異質な身体が、出会い、すれ違い、格闘、融合、調和、不調和等が現れる、即興セッションです。
私自身、楽しみな事と同時に少々、怖い真剣な遊びの場です。
その後、天性のまかない人の八木優美子さんの、協力で、鱈尽くしの鍋料理で、打ち上げを予定しています。
その後、もしかしたら、花見になだれこむかも。
とっても、贅沢な一日になりそうです。
 
由良部正美
 
次の土曜日です!! どうぞ、気軽にご参加下さい。
―マンスリーダンスセッション―
今回は特別企画 毎月第一土曜日のリーラ
ソロダンスタイム 由良部正美
DJ 白石哲
ゲスト 竹之内淳志 小宮広子 ヤザキ タケシ 
時間 4月7日 午後4時~6時 (以前と時間が変わっています。)
料金 予約1500円 当日2000円
    打ち上げ参加 1000円+1ドリンク各200円
場所 スペースALS-D 京都市北区紫野南舟岡町38-23
地図は
http://homepage3.nifty.com/spacealsd/alsmap.pdf
予約 yurayura5@nike.eonet.ne.jp  090-5155-3543 由良部
  20名ほどの定員です。なるべく早くご予約下さい。
 
 
その他の由良部の出演の公演
 
ハワイと日本のアーティストの共鳴
 
ー音楽とダンスとアートの即興コラボレーション 「THE ONE OCEAN」ー
 
ボーカルアーティスト RHIANON 
キーボード・民族打楽器 慧奏
吟遊音楽 チャッキリ
ダンス 那須シズノ
舞踏 由良部正美
場所 府民ホール アルティ
4月18日(水) 開演予定:19:30 終演予定:20:45
  座席:自由席
 入場料:前売 4000円、 
      当日  4500円、
(以前、お送りしたのと入場料の値段が違っています。大変失礼しました。)
 

2012年2月25日土曜日

第11回マンスリーダンスセッション、その他公演のお知らせ





寒い日が続きましたが、春ももうすぐの気配です。先月、書いた北野天満宮の梅もきれいに咲いて、今日が梅花祭のようです。
さて、今回は、この、3月、4月少し公演等が重なりますので、簡単にまとめて、お知らせさせていただきました。
恒例のマンスリーダンスセッションは、3月は予定どうりいたしますが、4月は、主にヨーロッパで活躍している、盟友の舞踏ダンサー、竹之内淳志さんと、以前ゲストで一緒に踊ったヤザキタケシさんとの男性3人での即興セッションがいたします。いつもは、参加者が踊るのも自由な場ですが、4月は、じっくり鑑賞していただく場になると思います。
又、落語と文楽と舞踏という、多分日本でも始めてのコラボを3月に岡山、神戸で、4月には、米ボストン在住のボーカルアーティストと、ハワイの友人のダンサーとの即興のコラボを予定しています。それと、スペースALS-Dで、先の竹之内淳志さんの公演もあります。
又、直前に、それぞれ、詳しくお知らせさせていただこうと思っていますが、興味がありましたらお知らせ下さい。最近ブログほっときぱなしなのですが、マメに更新するようにしたいと思っています。

—マンスリーダンスセッション—
3月は次の土曜日です!! どうぞ、気軽にご参加下さい。

みる・きく・おどる どんな参加も自由な毎月第一土曜日のリーラ
ソロダンスタイム 由良部正美
DJ 白石哲
日時 3月3日午後4時〜6時 (冬時間に戻しました。)
    




4月は特別企画 
「竹之内淳志、ヤザキタケシ、由良部正美の即興セッション」
日時 4月7日午後4時〜6時
DJ 白石哲 生音 小宮広子
料金 予約1500円 当日2000円
場所 スペースALS-D 京都市北区紫野南舟岡町38−23
地図は
http://homepage3.nifty.com/spacealsd/alsmap.pdf
予約 yurayura5@nike.eonet.ne.jp  090-5155-3543 由良部



—投影と踏襲 落語と文楽と舞踏の怪しい関係—
出演 桂雀松 鶴沢清友 豊竹英太夫 桐竹勘十郎 由良部正美 他
(由良部は、第2部のみ出演です)
3月10日 第一部13時30分、第2部開演 15時
 岡山 月の舞台
3月17日 第一部13時30分、第2部開演 15時
 神戸 ジーベックホール
第一部OR第2部 前売り指定 4000円 自由席3000円 学生 2000円
第一部、第2部通し 前売り指定6500円 自由席5500円 学生 3500円
チケット チケットぴあ
問合せ bankumi@pearl.ocn.ne.jp 伴野


ー音楽とダンスとアートのコラボレーション 「THE ONE OCEAN」ー
ボーカル RHIANON 演奏 慧奏 ダンス 那須シズノ、由良部正美
場所 府民ホール アルティ
4月18日(水) 開演予定:19:30 終演予定:20:45
  座席:自由席
 入場料:前売一般 3000円、学生2000円、シルバー2000 円
当日一般3500円、学生2500円、シルバー2500円


3月31日(土)
竹之内淳志 じねん舞踏即興『 千の雫、千の花 』
会場: Space ALS-D
開場:18:00  開演18:30
予約2500円 当日3000円
予約: yurayura5@nike.eonet.ne.jp(由良部) ※定員30人に達し次第、受付を終了しますのであらかじめのご予約をおすすめいたします。
603-8225 京都市北区紫野南舟岡町38−23
*場所の地図が必要な方はスペースALS-Dのウェブサイトのアクセスより見て下さい。

2012年2月3日金曜日

第10回マンスリーダンスセッション




来週の土曜日です!! どうぞ、気軽にご参加下さい。
―マンスリーダンスセッション―
みる・きく・おどる どんな参加も自由な毎月第一土曜日のリーラ
ソロダンスタイム 由良部正美
DJ 白石哲
時間 午後4時~6時 (冬時間に戻しました)
次回は
3月3日

料金 予約1500円 当日2000円
場所 スペースALS-D 京都市北区紫野南舟岡町38-23
地図は
http://homepage3.nifty.com/spacealsd/alsmap.pdf
予約 yurayura5@nike.eonet.ne.jp  090-5155-3543 由良部


由良部正美です。
年も明けて、早や2月。先日、北野天満宮に行くと、梅の芽が少し膨らんでいました。
2月の事を、木の芽月(このめづき)とも、言うそうです。いい言葉だと思いました。
さて、2月のマンスリーダンスセッションのお知らせ、大変遅くなってしまい申し訳ありません。
予定どうり、明後日に、ダンスセッションをいたします。
最近、私自身の稽古では、植物的な生命力を感じることを多くしています。
以前から、この稽古はしているのですが、からだの中から新たな芽のようなものが、開かれるのを感じています。
ソロダンスタイムでお見せできればと思っています。

2011年11月26日土曜日

第8回マンスリーダンスセッションのお知らせ

来週の土曜日です!! どうぞ、気軽にご参加下さい。
―マンスリーダンスセッション―
みる・きく・おどる どんな参加も自由な毎月第一土曜日のリーラ
ソロダンスタイム 由良部正美
DJ 白石哲
時間 午後4時~6時 (冬時間に戻しました)
次回は12月3日

料金 予約1500円 当日2000円
場所 スペースALS-D 京都市北区紫野南舟岡町38-23
地図は
http://homepage3.nifty.com/spacealsd/alsmap.pdf
予約 yurayura5@nike.eonet.ne.jp  090-5155-3543 由良部
 
11月のリーラ、黒子さんをゲストにお迎えして、実り多い時間だったと思います。私のブログに、その時の私なりの感想等書きましたので、興味ある方は、のぞいてください。
さて、12月のリーラですが、ずいぶんと寒くなってきたので、今まで、使っていたテラス部分を閉めて、屋内部分のスペースのみで、やろうと思っています。
かなり、スペースが狭くなるので、最近続けていたゲストを迎えることは、冬が終わってから、又再開できればと思っています。
そして、スペースが、ぐっと狭くなることもあり、今までと少しだけ、進め方を変えたいと思っています。
基本的なあり方は、変わらず、それぞれの方が、自由なあり方をしていただけるのですが、少し、私の方から、提案をしていこうと思っています。
例えば、ある時間を区切って、このようなイメージを持って下さいとか、このような、あり方でやってみようとか、だれでもできる事を、皆で共有する事もやってみたいのです。
勿論、どのように共有するかは、自由ですし、ひたすら、見ること、聞くことに徹する事も、自由です。
これから、どんどん寒くなっていきます。冬は、冬なりのの、引き締まった場、そして、からだとこころが温かくなる場にになればと思っています。
 
 

2011年11月8日火曜日

第7回マンスリーダンスセッションの感想

最近、本当に久しぶりの人と、会ったり、一緒に仕事する機会が多くあり、楽しい。
黒子さんとも久しぶりに一緒に踊り、約10年前のPHANTOMの曲も踊ったりしてみた。
作品を作っている時の煮詰まった時を、少し離れて、見えてくるものもあった。
私の踊りも黒子さんに触発されて、少し今までと違う部分があったように思う。

黒子さんが最近の自分の踊りの志向を言っていた事が興味深い。
「身体が一体として動くのではなく、例えば、手は手の、足は足の、口は口の、それぞれが、別の意志を持つように動いてみる。すると、それは内側がとても気持ち悪くなるのだけれど、その気持ち悪さがいい、思考が空っぽになるような気がする」
私は、とても解るような気がするし、黒子さんらしいと思う。そして、現代を生きる人が持っている身体の衝動のようにも思う。
例えば、自分の身体を一つの巨大都市のようにイメージしてみる。そして、都市のざわめきを聞くように、身体のざわめきを聞き、それを開放するように立ってみる。
すると、「私の身体」という統一感が崩れて、様々な情動、記憶、知覚が現れては、消え、ある種壮大な景色のようなものが感じられる。
私は、土方巽氏の「舞踏とは、命がけで突っ立った死体である」という、宣言は、このような感覚をつきつめて、でてきたものに思う。
これは、端的に言うと、死と物質への衝動だと思う。
勿論、自殺願望などではない。そうではなくて、普通私たちは死を私達の生の最後、今の私に無関係なものと感じているけれど、この身体のさらに奥、裏側に、まさに今死があり、それを感じたい、それと結びつきたいという衝動があるという事。生を裏打ちしているものがまさに死であるということ。身体を超えた身体、とでもいうものでしょうか。
物質というのも、いわゆる対象としての物質ではない。例えば、部屋の中で雨の音を聞いているとしよう。普通、そこで私たちは、雨でいやだなーとか、雨に対する様々な印象が現れる。しかし、そのような印象を離れ、自分と部屋、さらには建物、大地が一緒にこの雨を感じるようにイメージしてみると、思考が空っぽになっていくのが感じられる。物質というのは、この無差別性の事を言う。

このように、死と物質に接近していくダンス。これは、私にとっても、大切なテーマであり、大事な感覚だ。
しかしながら、舞踏にしても、現代舞踊にしても、少し無意識的に、そこに傾きすぎているのでは?というのが、実は、私の率直な思いだ。
この死と物質への衝動、景色に裏打ちされながらも、一挙に生の息吹が感じられるもの、様々な命を形成するエネルギーを感じ、感じさせるものが必要に思う。
それが、今求められてる気がするし、私の今求めているダンスだと思う。

2011年11月2日水曜日

第7回マンスリーダンスセッションのお知らせ

来週の土曜日です!! どうぞ、気軽にご参加下さい。
―マンスリーダンスセッション―
みる・きく・おどる どんな参加も自由な毎月第一土曜日のリーラ
ソロダンスタイム 由良部正美
DJ 白石哲
ゲスト 黒子沙菜恵 コンテンポラリーダンサー
時間 午後4時~6時 (以前の時間に戻しました)
次回は11月5
日
料金 予約1500円 当日2000円
場所 スペースALS-D 京都市北区紫野南舟岡町38-23
地図は
http://homepage3.nifty.com/spacealsd/alsmap.pdf
予約 yurayura5@nike.eonet.ne.jp  090-5155-3543 由良部
 
次回で7回目を迎えるマンスリーダンスセッション。ほんと、回を重ねるごとに、濃い場になってきています。
最後に、私のソロの時などは、「さあ 私がソロをします!」と宣言しなくては、皆、自分の踊りに夢中で、どいてくれないぐらいです。
(別に、最後にソロで締めくくらなくてもとも思いはじめていますが。)
知らない人が見たら、かなり怪しい場と思うかもですが、安心してください。
何かを、暗黙に強制されるような感じではなく、それぞれが自由で居られる場ですから。
 
さて、次回ですが、ゲストとして、黒子沙菜恵さんが来てくれます。
黒子さんは、京都で女性のコンテンポラリーダンサーといえば、まず最初に名前があがるのではと思います。
私とも、2001年から2003年にかけて、「PHANTOM」という作を一緒に作り、大阪ダンスボックス、京都1928、京都芸術センターで一緒に踊りました。
(あー懐かしい。もう10年近く経っているのか。)
私の印象では、様々な断片を拾い集め、きれいなコラージュを作る人というイメージがあります。
ほんと、久しぶりに即興で一緒に踊れるので、とても楽しみです。
 

2011年9月27日火曜日

第6回マンスリーダンスセッション


次の土曜日です!! どうぞ、気軽にご参加下さい。
―マンスリーダンスセッション―
みる・きく・おどる どんな参加も自由な毎月第一土曜日のリーラ
ソロダンスタイム 由良部正美
DJ 白石哲
ゲスト 澤野祥三 (ギタリスト)
時間 午後5時~7時 (以前と時間が変わっています。)
次回は10月1
日
料金 予約1500円 当日2000円
場所 スペースALS-D 京都市北区紫野南舟岡町38-23
地図は
http://homepage3.nifty.com/spacealsd/alsmap.pdf
予約 yurayura5@nike.eonet.ne.jp  090-5155-3543 由良部
 
先月のリーラ、台風直撃の夜でした。さすがに参加者は少なかったけれど、濃密な場であったと思います。
今年は大震災、津波、台風と本当に天災が多い年です。
勿論、大変な災害ではありますが、一面、天災は、私達の断片化した日常をおくっている意識を一つにし、なにか広大で、計り知れないものを感じさせる契機にもなります。
私達が、自然の一部、否、自然そのものであるという予感に導きます。
私は、本当の危機は、むしろ、日常の連続性の中にあるような気がします。
先日、野田総理が、国連で、原発の海外輸出の継続を発表しました。
いったい、未だ進行中の福島の原発の危機を前にして、どうしてそんな事が言えるのか、本当に不思議です。
しかし、私は、野田総理個人をそれほど非難したいとは思いません。
結局、政治家は、私達一人一人の、日常性の継続に対する要求の中でしか、動けないのかもしれません。
彼自身はその様な要求の中では、真摯な人なのかもしれません。
日清、日露の戦争の成功体験の延長線で、どこまでも、軍事的勝利が続くと思い、戦後の経済成長の中、土地はいつまでも上ると信じて、バブルに突っ込み、何十万年もの間、核廃棄物を処理できない事を知りながら、原発を作り続けてきた私達。
今、考えれば、普通の知性がある人ならば、馬鹿だなと思うことなのに、一級の知性の持ち主達がわからないなんて!
でも、結局は、私達の知性とは、そんなものなのでしょう。
私達の知性は、部分的には、大変な鋭さ、熱心さ、真摯さをもって働くのに、私達の日常を継続しているものに対して、その全体、根底にたいする理解にはほとんど役に立たないようです。
多分、私達の知性そのものが、私達の日常の継続性の道具、否、日常の継続性をまさに作っている当の者なのだからでしょう。
盲点のように、それが、それ自身を見ることができないからなのでしょう。
私には、この日常の連続性の中の危機にはどんな処方箋もないような気がします。
ただ、私たち、一人一人がその危機を見ることによる以外!
いったい何が日々の連続する「わたし」をつくっているのか。
どうして、私達は、断片化した「わたし」の孤立と、闘争の連続なのか。
どんな、できあいの処方箋、知性では解けない問いが私たちに投げかけられているように思います。
 
すみません。また、偉そうな事を言いました。だらけた日々をおくっている私ですが、時々、大変な危機感と、ある種の悲しみのようなものを感じて、
このような事を書きたくなります。
さて、先月のリーラ、各人が各様のあり方をしていました。ある人は、ずっと床に寝転んで、風雨をからだに感じて、床に眼をつけ、空間を覗き込んでいました。
終わった後、その方が、この場は、そのようなことが許されていると感じたからと言っていて、私は嬉しく感じました。
ヤザキさんとのデュエット、迷いもありましたが、時々ピタッと、振付けのようにきまったり、お互いの空気を共有できる時があったりと、楽しく踊れました。
(YOU-TUBUに、この回のリーラの動画を7分ほどアップしました。興味のある方は、マンスリーダンスセッションで、検索を)
そして、今回のリーラですが、ゲストにギタリストの澤野祥三さんを招きました。彼は、「魚雷魚」「したっぱ親分」というバンドで、京都のライブシーンで活躍し、
ココペリのヘルパーでもあり、甲谷さんのサポートにも時々入っています。
実は、彼の音は私は、まだ聞いてないのですが、白石さんや、他の人から、幅広い感性の持ち主と聞いていて、かえって楽しみです。

2011年9月10日土曜日

ダンスセッションの動画

第二回目のダンスセッションの動画。
Sさん撮影、編集ありがとうございます。










2011年8月29日月曜日

第5回マンスリーダンスセッション


前回の第4回目のリーラ、今までと又違った感触がありました。身体と身体がある親和性を持つのと反対に、拡散していく力をより感じました。結んでいくより解いていく力、フォルムより素材、音楽より音、からだよりオブジェ、そんな感じであった様な気がしました。物質への郷愁とでもいいましょうか、やはり、私達のからだに奥深くある衝動の一つのようにも思います。
 
さて次回はダンサーのヤザキタケシさんをゲストに迎えました。ご存知の方も多いでしょうが、ヤザキさんは関西のコンテンポラリーダンスシーンを長くリードしてきて、上質のエンターテイメント性としっかりとしたコンセプトを持ったダンサーです。古くからの知り合いで、何度か共演もさせていただいた仲ですが、忙しい中、一緒にダンスセッションを遊んでくれる事になりました。久しぶりの彼とのセッション、本当に楽しみです。いつの間にか、お互いR50の年となりましたが、踊り、身体への知覚、眼差しは、より深まっていると思います。上質の酒のように、身体で蒸留された幻が、味わえると思います。

2011年8月1日月曜日

第4回マンスリーダンスセッション

前回の第3回目のリーラ、なかなか集中した場でした。そこに居た一人一人が自由でありながら、全体の場を呼吸していたように感じ、まさに、私がマンスリーダンスセッションに期待していたものが現れていたと思いました。ゲストの福本卓道さんに感謝です。
やはり、生音は、違いますね。座る姿勢、そこに感じられる、集中力、勢い、間。尺八の音が私達のからだを吹きぬけて、とても贅沢な時間でした。
終わった後の打ち上げは、時節がら、政治話が主になってしまいましたが、それも一興だったかもしれません。


さて、今回のマンスリーダンスセッションは、うって変わって、若手の音楽家の星野圭祐さんを招きました。
星野さんは、第一回目のリーラに来てくれて、少しピアニカで、即興で演奏してくれたのですが、今回は、ゲストとして、本格的に関わっていただこうという事になりました。
実は、ひょんないきさつから、10月に永運院で行われる、染色作家の高橋さん、ダンサーのハイディさん、森美香代さんとのコラボレーションでの、音楽、空間デザインを
担当してもらう事になりました。これも、このリーラの場がもたらしてくれた縁です。このリーラの場が、様々な縁を生み、結ばれる事にもなればと思っています。

2011年6月28日火曜日

第3回マンスリーダンスセッション


毎月の催しですが、一ヶ月というのは、けっこうあっという間に来てしまう物です。ご案内遅れて申し訳ありません。
これから、できれば、毎月ゲストをお呼びして、由良部と白石の世界に新鮮な風を招き入れたいと思っています。
今回、最初のゲストに尺八の福本卓道さんにお願いしました。
卓道さんとは、実は30年以上前、私がある舞踏グループで、踊りを始めたばかりからの知り合いで、長く私の踊りを見守ってくれていました。
卓道さんは、ご自身の音世界を「心音一如」と称し、様々な音楽活動の他、私を含め、様々なソロの踊り手とのコラボレーションを多くしています。
多分、卓道さんは、踊りよりも、からだそのものに感心があるのだと思います。尺八の一音が時に広大な広がりを感じさせるように、からだそのものが絶景の自然であると感じているのだと思います。
私も自分の踊りの道として、「呼吸体」・「虚の身体」という事を言ってきました。それは私達のからだが様々な社会的条件付け、比較を超えて、以下に広大なものと関係しているのかを実感し、示したいと思ってきたからでした。そういう意味で、長年歩んできた私と卓道さんの思いは、同じなのではと思っています。
卓道さんの尺八、白石さんのDJ、私の踊り、そして参加・鑑賞される方で、またまたどんな、新しいリーラの場が生まれるのか楽しみです。

福本卓道さんのホームページhttp://www.d1.dion.ne.jp/~takudoo/

2011年5月24日火曜日

第2回 マンスリーダンスセッション



初回のマンスリーダンスセッションのリーラ、スペースとしては丁度いい20名ほどの方の参加で、様々な一度限りの、接触、衝突、発見、出会い、すれ違い、調和等が見られ、実り多い2時間であったと思います。
初めての試みなので、全体の進行等で、考えなければならない事もありました。ちょっと私自身が踊りすぎたように思い、次回からもっと全体の流れに気配りできたらと思っています。
え〜と、少し私なりの踊りついての思いのようなものを今回は書きたいと思います。
少し我慢して読んでいただければ、幸いです。
例えば、電車などに乗って、人々の顔を見ると、「あー、皆生気のない顔をしているなー」とどうしても思ってしまいます。
電車という空間のせいもあるのでしょうが、みな、とても孤立しているように感じます。
以前、亡くなられた河合隼雄さんが、よく言っていた事に、なぜ、森で暮らすインディオの人々はあんなににも顔が輝いているのか、
それは、例えば、毎日太陽が、無事に昇り、落ちてこないように祈っているからだ、祈る事で、太陽の運行を助け、それと繋がっているという実感があるからだと言っていました。
勿論、私達に、その様な祈りはできません。
祈らなくても、太陽は無事昇り、沈む事を知っているからです。より、分析的にいうと、私達の内面に生まれるイメージ等とは独立した自然の法則がある事を知っているからです。
この、私達の内面とは独立した法則があるという発見、これは、私には、とてつもない事のように思います。
これが、近現代文明の基礎だと思います。純粋に観察者、分析者、測定するもの、コントロールするものとして、私達は自然に対し、人体の知識から、膨張宇宙、核のエネルギー、原発の開発まで、ありとあらゆるところにその知識を広げていきました。
私は、反文明主義者ではありません。どころか、これば、人間にとってとても大きなある種ジャンプであったと思います。
しかし、こう問うのは重要です。「自然を、私達が私達の内面とは独立した自然として見る事は、それ自体限界を含んでいるのではないか、全体として理解する事、見ることを分断し、断片化と、混乱、葛藤、孤立の源ではないのか」と
もし、そうなら、次の真剣な問いが生まれます。「もう一度、私達の内面と、自然とを結びつけるには、どうすればいいのか、単純に、イメージと自然を結びつけるのではない、まったく違うアプローチがあるのではないか」と。
この問い。これは、現代に生きる私達全体にとって、とても真剣な問いだと思います。それは、抽象的な答えで、満足できるものではなく、その問いを文字どうり生きなくてはならない問いだと思います。
さて、私にとって、踊りは、この問いを生きる事の中の一つとしてあります。
踊りは、からだという自然を素材としながら、同時に内からその自然を観るものでもあります。様々な感覚や運動の他に、瞬間、瞬間に、生成・消滅・創造されるイメージの流れがあります。
あらかじめ、頭で考えたイメージではなく、生きたイメージです。真の踊り手は、どんな仔細な動きにも、この生きたイメージを同時に感じ観ています。そして、この内から生まれる生きたイメージを見ている眼と観客の眼が重なっているという実感をもつと、踊る喜びを感じられます。
踊り手のからだは、0.1秒の早さを競うアスリートのからだを求めているのではなく、からだという自然を内から観、そこに生成・消滅・創造されるイメージを空間に開放する事を願っています。
自然ともう一度繋がり、もはや、私が踊っているのではなく、周りの空気や光、様々な森羅万象が踊っている、そんな踊りを願っています。
マンスリーダンスセッションの場をリーラ(神々の遊戯)と名づけたのもその様な、気持ちからでした。
その名に値する踊り、場に少しでも、近づければと思っています。


マンスリーダンスセッション
-みる・きく・おどる どんな参加も自由な毎月第一土曜日のリーラ-
第2回 6月4日
時間 午後4時〜6時
料金 予約1500円 当日2000円
場所 スペースALS-D 京都市北区紫野南舟岡町38-23
予約 yurayura5@nike.eonet.ne.jp  090-5155-3543 由良部

2011年4月26日火曜日

マンスリーダンスセッション



東日本大震災から40日あまり、途方もないエネルギーの地震、津波、今尚、収まらぬ原発事故。こちら関西は、ほとんど揺れを感じませんでしたが、なにか、私達の生き方そのものが揺すぶられているようにも感じます。


さて、その様な折ですが、5月から毎第一土曜日にスペースALS-Dにてダンスセッションを始めます。
2008年からスペースをオープンして、私自身は日々の稽古の場として使用してきましたが、いわゆる、舞台活動からは、少し離れていました。
しかし、私自身のからだも、このスペースもより開いていきたいと思い始めています。
このダンスセッションは、踊りを見るのも、音楽を聴くのも、自分自身が踊るのもどんな参加も自由な場です。
その中で30分程の即興ソロダンスタイムを私が、音の構成をDJの草分け的存在で、ALS-Dにてヘルパーで働いている白石哲氏がいたします。
この場を私達は、リーラと名づけました。リーラというのは、「神々の遊戯」という意味ですが、なにか、真剣さを伴なう遊びの場をイメージしています。
私達自身や他者、音、空間、身体とまったく新しく出会っていくような、そんな場であればと願っています。
こう言うと、少し敷居が高く感じられるかもしれませんが、気軽で、身の軽い場を作っていくつもりです。
これから、毎月いたしますので、時間の会うときにでもきて頂ければ幸いです。

由良部正美




マンスリーダンスセッション


みる・きく・おどる どんな参加も自由な毎月第一土曜日のリーラ
第1回 5月7日
時間 午後4時〜6時
料金 予約1500円 当日2000円
場所 スペースALS-D 京都市北区紫野南舟岡町38-23
予約 yurayura5@nike.eonet.ne.jp  090-5155-3543 由良部


DJ
白石哲
80年代後半から原宿モンクベリーズ、CLUBD、第三倉庫等でDJ をする傍ら初期の東京コレクションや原宿コレクション等数々のファッションショーの選曲を手掛け関西に拠点を移してからもDJをする傍らハコのプロデュースやレーベルを手掛けた。そして由良部氏との出会い、甲谷さんとの生活、ALSーDでの舞踏家、演出家の方々からの日々の刺激と共に由良部氏のちょっとした提案から自分も原点にかえってみて楽しく広がりちょっとした味付けになれればと此処ALSーDでの面白い試み!!今回音の直感を楽しみながら皆さんで実験しましょう  それは前衛的であり伝統的でもあり パーカッシブなアフロやJazzが人の揺さぶりであり 能やヨガは張り詰めた指先まで静寂にさせてくれるように 音の流れの中で自由な 動きをしてみましょう。予期せぬ動きがあるように 予期せぬ音やリズムが展開していく中で息づくカラダはきっと楽しく いつもとは違った時間が味わえると思います。






ソロダンスタイム
由良部正美
1982年、舞踏グループ東方夜総会を退会後、ソロダンサー、振付け・演出家として活動を始める。たくさんのダンス作品、コラボレーション作品を発表。2000年ヨーロッパ最大といわれるリヨン・ビエンナーレ・ダンスフェスティバルのオープニングに招待されたのはじめ、メルボルン・ダンスフェスティバル(2002年)、韓国のテジュンとテグでのダンスフェスティバル(2005年)、ポルトガルのSUL-Xダンスフェスティバル(2006年)等海外での招待公演も数多い。又、又舞踏の黎明期を築いてきた笠井叡氏、大野慶人氏を2005年、2006年と招き、ワークショップ・トークセッション・パフォーマンスが一体となった「身体の裏側㈵」「身体の裏側㈼」を企画。古典の新芽シリーズでの文楽・義太夫との共演等その活動は幅広い。又長年舞踏クラスやワークショップを行いながら、他の身体技法や身体観との相対化の中で、新たな舞踏の血脈を辿っている。2008年7月から、京都の西陣にてスペースALS−Dを始動、新たな展開を迎えている。

スペースALS-D
スペースALS-Dは、神経難病ALS(筋萎縮性即索硬化症)患者の甲谷匡賛氏の住居に併設されたスペースです。長年病院を転々とせざるえない生活からエクソダス。たくさんの友人、知人がヘルパーになり、24時間体制で、独居生活を実現。とかく閉じてしまいがちの難病生活を地域へ、表現へと開放する。スペースは京都工芸繊維大学の阪田研の学生、OB・ボランティアによって、全面改築され、グッドデザイン賞を受賞する。